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消費金融「丸和」破綻ニコニコクレジットの過払い返還膨らみ

消費者金融「丸和商事」は8日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し受理されたと発表した。同社は「ニコニコクレジット」の名称の個人向け融資で業績を伸ばし、一時、同県内を中心に約50店の有人店舗を運営していた。同社によると、負債総額は336億円。営業は継続すると説明している。同社は1956年の設立で、資本金約10億円、従業員117人。2006年3月期には営業収益約152億円を計上したが、同年12月の改正貸金業法の成立などを機に、グレーゾーン金利の撤廃などで過払い金の返還請求が増加し、財務状態を圧迫し始めた。09年6月から新規の貸し付けを抑制したり、店舗数の縮小や従業員削減などを行ったりしたが、利息収入の減少や過払い金の返還請求の増加が止まらず、10年3月期の営業収益は約35億円にまで落ち込み、今年に入って過払い金請求が再び増大したため、事業継続が困難と判断したという。「回収したほとんどの債権を利息返還に充てる形になり、事業継続の見通しがつかなくなった」と説明している。利息返還金が生じる債権者はすべて再生債権者として認め、配当の対象とするという。静岡県司法書士会は9日、県司法書士会館に対策本部を設置し、電話による無料の相談センターを開設した。同日の緊急電話相談会には、午前10時の相談受け付け開始から電話が鳴り、午後3時までに約60件の相談が寄せられたという。当分の間、利用者の混乱や不安を解消するため、今後の支払い方法や過払い金の取り扱いなどについて、無料で相談を受ける。時間は午前9時から午後9時までで、土・日曜も受け付ける。今後、支援の意向を表明しているスルガ銀行と再建計画を策定する。
消費金融「丸和」破綻ニコニコクレジットの過払い返還膨らみ

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