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特養ホームで背任容疑貸金業者に出資し、困窮

特養ホームで背任容疑貸金業者に出資し、困窮社会福祉法人「桂雄会」が運営する特別養護老人ホーム「はまぎくの里」(ひたちなか市)の工事契約で費用を水増しし、約6200万円の損害を与えたとして、水戸地検は3日、背任の疑いで、桂雄会元理事長でひたちなか市議、吉原桂一容疑者(68)、川匂(かわわ)利雄容疑者(56)、綿引英二容疑者(57)を逮捕した。吉原被告ら3人は共謀して、ホーム駐車場の増設工事などを水増発注し、実際の工事費との差額約6800万円を着服したほか、大阪市内の業者に給食委託費を過大に支払い、約7000万円のリベートを受けとっていることがわかっている。調べによると、吉原容疑者は、貸金業者に出資した数千万円を焦げ付かせていたことが、関係者への取材でわかった。関係者によると、吉原被告は、知人の貸金業者から「もうかるから協力してほしい」と持ちかけられ、出資に応じたという。出資額は計数千万円に上った。当初は毎月、業者から利益の一部を配当金として受け取っていたが、次第に業者の支払いが滞るようになり、最終的には、出資した資金を回収できなくなったという。吉原被告は水戸地検の調べに対し、「着服した金は借金返済に充てた」と供述。吉原被告の自宅の土地・建物の登記簿によると、吉原被告は97年2月〜昨年9月、3回にわたり計6300万円を借り入れていた。借金返済に苦しんでいた吉原被告が、資金繰りに困った末に犯行に及んだとみて動機を調べている。
特養ホームで背任容疑貸金業者に出資し、困窮

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